もくじ
珪藻土コースターが水を吸わないようになったらどうするべき?
珪藻土コースターを使うとコップから発生した結露を吸収してくれるのでとても便利ですが、使い続けるうちに水を吸わなくなってしまうこともあります。
そこで今回は珪藻土コースターが水を吸わなくなる原因と対策について紹介します。
珪藻土コースターの吸水力が落ちる原因
珪藻土は表面にごく小さな穴がたくさんあり、その穴が水分を吸収する仕組みとなっています。
この穴は、吸水孔といいます。
吸水孔は、水分を含みすぎていると吸水力が低下します。
また、周囲が高湿度であったり珪藻土コースターを濡れたままにすると効果は発揮されません。
そのため、水分を多く含みすぎた場合には乾燥させましょう。
また、吸水孔には水とともに汚れが入り込む場合が多く、それらが原因で穴がふさがれてしまって吸水力が低下してしまう場合もあります。
穴をふさぐ主な原因は油分や皮脂であり、日常生活で油分や皮脂は発生するため、それが原因となっていたのです。
つまり、水分を吸い込む穴が塞がってしまっていたのですね。
珪藻土コースターの吸水が悪くなったときの対策
上記のような原因で穴が塞がれてしまい、水分を吸収しなくなったと感じたら、穴の汚れを取り除く必要があります。
そこで次に汚れの取り方について紹介します。
汚れの取り方
穴に入った汚れを取り除くのに効果的なのはキッチン用の漂白剤です。
まず漂白剤をきれいな布に軽く染み込ませ、表面を軽くたたいて汚れを取り除き、その後同じように水をしみこませた布でコースターから漂白剤の成分を十分に抜き取るようにします。
また汚れが落ちにくいときは漂白剤を濃いめに混ぜた水におよそ3〜5時間浸し、その後漂白剤成分を抜くために、長めの時間水の中に浸して漂白剤成分をしっかり抜き取るようにします。
また、表面にヤスリをかけるという方法もあります。
上記で述べたようにコースターの汚れの原因は皮脂にあります。
そのため、ヤスリで表面を削ることで、穴を塞いでいた皮脂を取り除けます。
紙やすりで削るのですが、削る際は全体的に表面を軽く削る程度にとどめておきましょう。
このとき、ムラがないように均等に削ることがポイントです。
また、作業をする際は室内はおすすめしません。
加えて、マスクを付けると良いでしょう。
紙やすりは100均やホームセンターでも購入できます。
ちなみに、紙やすりには番号が表示されており、大きい数字ほどザラザラした側の目の大きさが細かくなっています。
そして、珪藻土コースターをヤスリにかける際は、中目と言われる240番がおすすめです。
ヤスリをかけ終わったら、削りカスを掃除機で吸い取って、水でササッときれいにしましょう。
後は、水分を拭き取り、しばらく日陰干しをすれば買った頃のような吸水力が復活していることでしょう。
しっかり乾燥させる
漂白剤を使う方法で汚れを落とした後は十分に乾燥させる必要があります。
完全に乾燥しないとカビが生えることもあります。
乾燥させる際は日陰で乾燥させるか電子レンジを利用するとよいでしょう。
反対に、他の汚れが付く恐れのある食洗器や汚れ付きの布の使用は控えるようにしましょう。
珪藻土コースターの吸水力がなくなってきたと思ったら、漂白剤を使うかヤスリをかけて穴に詰まった汚れを取り除きましょう。
ちなみに、一度きりしか使えない方法ですが、コースターの裏面を使うことで吸水力を復活させられます。
裏面は油分や皮脂で汚れていないため、購入時の吸水力を保っています。
しかし、根本的な解決にはなっておらず、裏面も汚れてしまえば同じことなので、汚れを取り除くまでのつなぎと考えると良いでしょう。
また、表面を下に向けて使用するとバランスが悪くなってしまう珪藻土コースターもあるので、安定感がなくなる場合は裏返して使うことは避けるようにしましょう。
水洗いするときの注意点について
ここまで、珪藻土コースターの汚れの原因と対策を紹介してきましたが、汚れを取り除く際に水洗いをする場合は、いくつか気を付けるべきポイントがあるので、ぜひ押さえておいてほしいです。
1つ目は、水洗いが推奨されていないものがあることです。
実は、珪藻土コースターの中にも水洗いが推奨されていないものがあります。
そのため、ダメになるリスクを気にする場合はヤスリを使う方法が無難と言えます。
また、洗剤を使う場合も注意が必要です。
皮脂で汚れているため、洗剤を使った方が汚れが落ちる気がしますが、洗剤自体が詰まる可能性もあるので、使用は控えるようにしましょう。
そして、水洗いで汚れを拭き取るときですが、少なからず表面の汚れを穴の中に押し込んでいる可能性があります。
そのため、水洗いにはいつか限界が来ることになります。
そのときは寿命だと割り切って考えるようにすると良いでしょう。
2つ目は、直射日光で乾かさないことです。
イメージしてほしいのですが、粘土などを直射日光に当てるとひび割れるのが想像できると思います。
このように、珪藻土コースターに直射日光は負荷になるため、乾かす際は日陰で干すようにしましょう。
珪藻土コースターの寿命と正しい捨て方をご紹介!
一般的に、珪藻土コースターの寿命は2年と言われています。
しかし、漂白剤やヤスリを使うことで、吸水力は復活させられます。
また、日頃から珪藻土コースターを使った後は風通しの良い場所で保管するようにしておくと良いでしょう。
漂白剤を使っても、ヤスリで削っても吸水力が戻らないようであれば、寿命と考えるようにしましょう。
そして、寿命を迎えた珪藻土コースターは捨てることになるのですが、捨て方について知らないという方は少なくないでしょう。
では、珪藻土は一体何ゴミに分類されるのでしょうか。
基本的に、珪藻土コースターは陶器と同じ扱いになります。
そのため、お住まいの自治体で定められた陶器を捨てるルールに従って捨てるようにしてください。
判断に迷うときは、一度お住まいの自治体に問い合わせてから、適切な処分を行うと良いでしょう。
珪藻土コースターを捨てる際は、そのままの状態で捨てても問題ありませんが、割ってから捨てることも可能です。
金づちで割ったり、カッターで切れ目を入れれば手で折って割ったりもできます。
珪藻土コースターを捨てる際の注意点ですが3つあります。
1つ目は、可燃ゴミではないということです。
珪藻土コースターは、植物プランクトンの化石の殻からできているため、可燃ゴミとして捨てることはできません。
可燃ゴミの袋に入れたとしても、自治体は回収してくれないので、適切な処分方法で捨てるようにしてください。
2つ目は、自治体のルールに従うことです。
珪藻土コースターを捨てるルールは自治体によって異なります。
陶器として扱う場合や不燃ゴミとして扱う場合があるので、前もって確認しておくようにしましょう。
3つ目は、石綿(アスベスト)が含まれているか確認することです。
一部の珪藻土コースターには、石綿(アスベスト)が含まれていることがあります。
石綿(アスベスト)が含まれている珪藻土コースターは、メーカーや販売店が回収することになっているため、インターネットなどの情報で確認するようにしてください。
家庭ゴミとして出さないよう気を付けてください。
もしも、石綿(アスベスト)が使われているか分からないというものがある場合は、メーカーや販売店に問い合わせると良いでしょう。
まだ調査中である場合は、自宅保管しておきましょう。
まとめ
今回は、珪藻土コースターが水を吸収しなくなる原因と対策について紹介しました。
気を付けながら使用しても、皮脂や油分などの汚れがたまりやすくなるのは仕方がありません。
そのため定期的に穴の汚れを掃除することが大切です。
お困りな場合には、ぜひ今回紹介したことを参考にしてみてください。