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スマホを落とした方へ向けて!悪用のリスクや事例をご紹介!
生活をする上で欠かせないアイテムである「スマホ」は、多くの個人情報が入っているため、扱いには特に注意が必要なものです。
スマホを不注意で落としてしまい、もしもそのスマホが悪意のある第三者の手に渡ってしまうと、個人情報を悪用されたり、犯罪に巻き込まれたりすることすらあります。
そこで今回は、スマホを落としたことによる具体的な悪用のリスクや悪用された事例、落とした時の対処法をご紹介します。
スマホを落としたらどうなる?
スマホの中には、住所・氏名やSNSのアカウント・パスワード、ネットバンキングの口座情報やクレジットカード番号まで、さまざまなものが入っています。
また、人には明かせない趣味嗜好や秘密まで、スマホの持ち主でさえ把握しきれないような個人情報を、持ち主の代わりとなって管理してくれる頼れるツールだと言えます。
中には、家族や恋人との思い出や仕事用のデータベースなど、スマホの外には出したくない情報まで保存している方もいらっしゃるでしょう。
それほど重要な情報がたくさん入っているスマホを落としてしまうと、会社や家族と連絡が取れなくなったり、約束の日時・場所がわからなくなったり、オンラインサービスにログインできなくなったりと、生活する上でさまざまな支障が生じてしまいます。
善良な人にスマホを拾ってもらえれば、そのまま戻ってくることも考えられますが、残念ながらそのような人ばかりではありません。
もしも悪意のある人の手に渡ってしまうと、金銭的な損害を被ったり、犯罪に悪用されたりするリスクがあるのです。
自分だけが被害を受けるのであれば、諦めがつくかもしれませんが、場合によっては家族や知人にまで被害が広がる可能性があります。
スマホを落とすことによるリスクは計り知れないので、万が一落としたり盗まれたりした時のために、万全の対策を講じておくことが大切です。
落としたスマホが悪用された事例
1. IDやパスワードの使い回しによる情報漏えい
最近では、「なりすまし」と呼ばれる不正ログインによるトラブルが増加傾向にあります。
そして、この「なりすまし」が、情報漏えいの原因になるケースが非常に多いです。
具体的には、漏えいした顧客自身の IDやパスワードが、犯罪者によって他のサイトでも利用されてしまうといったトラブルが挙げられます。
スマホ利用者の大多数が、管理が大変という理由でIDやパスワードを使い回しをしているため、一部のIDやパスワードが流出すると、さまざまな被害が出るトラブルが起こってしまうのです。
2. 1000人以上の顧客情報を紛失
大事な顧客情報を多く抱えている会社の職員が、情報の持ち出しによって引き起こした情報漏えいトラブルです。
コミュニティサイトの委託業務を行っていた社員が、顧客情報を紛失してしまった事件です。
社員の紛失によって、結果的に1000人以上の顧客情報を紛失してしまいました。
このような事件を一度でも起こしてしまうと、長い時間をかけて築かれた顧客からの信頼が失われてしまいます。
信頼とは、顧客との関係の積み重ねで作られるものなので、取り戻すためには長い時間がかかり、元の状態に戻すことは困難だと言えます。
また、会社のイメージ低下にもつながるため、会社自体に悪いイメージがついてしまうでしょう。
3. 患者のカルテデータを紛失
総合病院に勤める職員が、患者のカルテデータを紛失したという事件もあります。
この事件は、スマホにデータを入れて持ち出したことが原因で起きてしまいました。
また、パスワード設定がされておらず、危機管理ができていなかったことでより非難されました。
スマホを落とした時の対処法は?
まずは、シンプルにスマホを探すことから始めましょう。
落ち着いて身の回りに自分のスマホが落ちていないか、カバンや服のポケットに入っていないかなど確認します。
もしも紛失した場所に心当たりがある場合は、施設や携帯などに電話をかけて、捜索してもらうと良いです。
それでも見つからない場合は、iPhoneやAndroidでそれぞれ使える「スマートフォンを探す機能」を活用しましょう。
落としてから比較的すぐに見つかることもあれば、数日かけてもなかなか見つからないこともあります。
スマホを捜索している間に、スマホが悪用されることも考えられるため、早めに利用しているサービスを停止することをオススメします。
例えば、電子マネーやおサイフケータイなどは、金銭的な損害を受ける可能性があるため、最優先で停止すると良いでしょう。
電源がオフの状態でも利用できてしまうサービスもあるため、停止方法を確認した上で適切に対処することが求められます。
また、契約している携帯電話会社に事情を説明して、一時的に電話回線を止めてもらうようにしましょう。
場合によっては、メールやSNSなどが不正利用されてしまうことも考えられます。
特に以下のようなサービスに関しては、優先的に変更することをオススメします。
・Googleアカウント
・Apple ID
・Facebook
・Twitter
・LINE
また、ネットショッピングを使用している場合は、SNSと同様にパスワードを変更しておくと良いでしょう。
クレジットカードを登録している場合は、解除しておくと悪用される心配がなく安心です。
まとめ
常に持ち歩いているスマホは、いつ盗まれたり落としたりするかわかりません。
落としてしまうのは仕方ないので、落とした後にどのような対応をするかによって、被害の程度が決まってきます。
さまざまな被害に巻き込まれ、自分だけでなく周りの人に迷惑をかけることのないように、事前にリスクヘッジをしておくことが大切です。