［me-qで珍しい同人グッズ製作］同人誌・同人グッズ印刷の基礎知識。RGBとCMYK、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いは？

［me-qで珍しい同人グッズ製作・二次創作］同人誌・同人グッズ印刷の基礎知識。RGBとCMYK、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いは？
まとめ
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［me-qで珍しい同人グッズ製作・二次創作］同人誌・同人グッズ印刷の基礎知識。RGBとCMYK、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いは？

アニメカルチャーの発展と共に、同人誌・同人グッズ・同人ノベルティも年々シェアを広げています。
近頃では「推し」「推し活」といった言葉もオタクの間だけではなく一般的となり、
同人誌も以前より多くの方に存在を知られるようになりました。

二次創作の世界にどっぷりハマったら、コミケなどを目標に本格的に同人誌を作ろうと考える方もいらっしゃいますが、
印刷の用語や仕組みなどは初心者の方には少しわかりにくいかもしれませんね。

そこで、今日の記事では同人活動をこれから始めようとする作家さん向けに、印刷の基礎知識について記したいと思います。

※コミックマーケット公式サイトより

同人グッズ印刷の基礎知識　RGBとCMYKの違いは？

印刷には色設定というものがあり、それを無視して制作すると、どれだけ高価なプリンタを備えた印刷所に依頼しても、元のデータと仕上がった印刷物との間に差が出てしまいます。
まず最初に、Webと印刷目的のカラー表現における違いを知っておきましょう。

RGBとCMYKの違い

■RGBとは
Red＝赤・Green＝緑・Blue＝青、これら三つの原色を混ぜることで幅広い色味を再現する加法混合の一種です。
この3色は混ぜれば混ぜるほど明るい色へ変化していくので、「加法混合・加法混色」などとも呼ばれます。
一般的にはテレビなど映像表示において使用されています。

■CMYKとは
対してCMYKとは、Cyan=シアン・Magenta＝マゼンタ・Yellow=イエローと、Key plate＝キープレート(黒、墨のようなもの)から頭文字を1つずつ取ったものです。
厳密にはKは黒を指す言葉ではないので注意してくださいね。
これらは、混ぜ合わせれば混ぜ合わせるほど暗い色へ変化していくので「減法混合・減法混色」と呼ばれています。
一般的なカラー印刷はこの4色から印刷されています。

同人誌などのカラー印刷物の入稿データはPhotoshopなどのソフトを用いて、CMYKへと変換して書き出すことになります。
そのため、RGBで作成した絵をCMYKに変換すると、色合いが変わってしまいますので注意が必要です。

オフセット印刷、オンデマンド印刷の違いは？

同人誌の原稿が完成したら入稿をすることになりますが、印刷方法にもいろいろな種類があります。
「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」の違いについてはぜひ知っておきましょう。

オフセット印刷とは印刷用の版を作成して紙に転写するという印刷方式です。
アナログな手法ですが、印刷といえば一般的にイメージされるのがオフセット印刷です。
それに対してオンデマンド印刷とは、印刷用の版を作成せずにデジタルのデータから直接印刷をする印刷方式です。
オフセット印刷のように版を作成する必要がありませんので、安価で一部からでも作成することができます。

オフセット印刷のメリット、デメリット

メリット
アナログ原稿から入稿が可能
部数が多くなると割安になる
さまざまな種類の紙に印刷することができる
鮮明で色のクオリティが高い

デメリット
版を作るため少ない部数だと割高になる
インクを乾燥させるので即日での仕上げが難しい

オンデマンド印刷のメリット、デメリット

メリット
少ない部数なら割安になる
完成まで時間がかからないので即日仕上げが可能

デメリット
部数が多くなると割高になる
印刷のずれが起こりやすい
アナログの原稿はいったんデータ化する必要がある

こうしたメリットとデメリットを踏まえて、
特殊紙を使ったり装丁にこだわるならオフセット印刷
とにかくイベントに間に合うよう早く仕上げたい場合はオンデマンド印刷
といった具合で、二つの印刷方法を使い分けている作家さんも多くいらっしゃいます。
部数が多い場合はオフセット印刷、数十部のような小ロットの印刷の場合はオンデマンド印刷を選ぶ作家さんが多いようです。
納期も考えて、しっかりとイベントに間に合うように素敵な同人誌を作ってみてくださいね！